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マーケティング2022.8.30

集患に効果が出るホームページ運用

本記事は眼科経営におけるホームページによる集患についてお伝えしています。

■ホームページと新患獲得

こちらの記事でもお伝えしました様に、クリニック経営においてWEBマーケティングは欠かせないものとなっています。

近年ではWEBマーケティングの中でもSNSの存在感が増してきていますが、受診するクリニックを探す際にInstagramやTwitter、Facebookなどを使用する方はまだ少なく、眼科経営においては囲い込みに効果があるものの新規患者の獲得という面ではまだまだホームページに軍配が上がります。

もう少し詳しくSNSマーケティングについてお伝えしますと、Z世代はSNSを活用して新しい飲食店などをビジュアル面から探す側面があると言われていますので、一見新規患者の獲得においても有効そうに思えます。

しかし、さらに踏み込んで眼科経営の観点で考えますと若年層は高齢者世代に比べて診療単価が低く眼科経営に寄与する慢性疾患の発症率も低いため、経営効率の面では高齢世代の集患に注力する方が費用対効果が良いと言えます。
(高齢者はWEBを使わないのでは?と思われた先生は先にこちらをご覧ください。)

このような状況を踏まえ今回は新規患者の獲得をテーマにホームページの効果的な活用法についてお伝えしたいと思います。

細かな内容に入る前にホームページ経由の新患数を増加させる大前提として先生方に抑えておいていただきたい公式が「HP経由新患数=閲覧数×来院率」です。

・ホームページを見る人を増やす
・見た人が来院したくなるサイト作りを行う
この2点が揃うことで効果的にホームページ経由の新患数を増加させられますのでそれぞれについて詳しく見ていきましょう。

■閲覧数の増加

自院のホームページの閲覧数を増加させるために基本となるのはサイトへの流入数を増加させることです。

サイトへの流入集を増加させるためには検索された時に自院のホームページが表示される順位を上げるSEO対策と、GoogleやYahooに費用を払って上位に表示させるリスティング広告(PPC広告)を運用する2つの方法があります。

基本的なWEBマーケティング戦略としては、SEO対策を施しサイトの順位自体を改善しながら、特定のキーワードや競合サイトが強い地域での上位表示のために目的を絞ってリスティング広告を運用するというものになります。

SEO対策やリスティング広告と言われると苦手意識を持たれる先生がいらっしゃるかもしれませんが、全てを先生が行う必要は無くそれぞれの概要と効果を出すポイントだけ抑えていただければと思います。

SEO対策

サイトの検索順位を上げるための施策を総称してSEO対策と言います。

この分野には様々なアプローチ方があり、決まった正解というものがありません。

SEO対策はそれだけで一つの職種として成り立つほど奥が深いもので、Googleがアルゴリズムを変更する度に情報をキャッチアップしていく必要があります、

そのため私個人の意見としては先生方はSEO対策のテクニックを覚えるのでは無く、効果を出すポイントだけ覚えておいていただければ充分だと考えています。

効果を出すポイント

患者さんが検索するキーワードを把握する

患者さんが通院する眼科を探す際に「大阪 眼科」など地域名×眼科・疾患名などで検索をします。そのためそれらのキーワードで上位表示を狙う必要があります。
自院が注力する疾患でも上位に表示されているか確認すると良いでしょう。

サイトの順位の確認の際は「シークレットモード」や「プライベートブラウザ」など履歴が関係しないブラウザを使用するようにしてください。

業者さんを上手く使い分ける

ほとんどのHP作成業者やWEB制作会社はSEO対策ができる、と謳っていますが実際に全ての業者さんがSEO対策の知識を持っているわけではありません。

実際に私の基に「HPを制作してくれた会社に順位を上げてくれるよう依頼しているがいまいち効果が出ない」とご相談される先生が少なくありません。

HPを制作するスキルとSEOの知識は全く別物ですので自院のホームページの順位が低い場合はSEOの知識がある業者やコンサルタントにセカンドオピニオンを依頼すると良いでしょう。

リスティング広告

GoogleやYahooに広告費を支払って検索結果の上に表示させる広告手法です。

眼科クリニックでは白内障手術でよく使用される広告で、徐々に眼科でも使用医院が増えています。

こちらはSEO対策とは関係無く費用を支払うことで上位に表示してもらえるため、SEO対策を施して効果が出るまでの期間や、競合医院のサイトが強い場合に活用すると良いでしょう。

効果を出すポイント

患者さんが検索するキーワードを把握する

SEO対策同様、患者さんがクリニックを探す時に使用するキーワードを予測し、そのキーワードに対して広告を設定すると良いでしょう。

キーワードと広告文を上手く設定することで広告費を抑えながら効果を出すことができます。

業者さんを見極める

リスティング広告運用代行業者に依頼される先生が多いように感じますが、ご相談を受けていると業者さんの利益と先生の利益が一致していないケースが散見されます。

リスティング広告運用代行業者は実際にかかった広告費に対して歩合制で管理費を設定していることが多く、先生方のクリニックで多額の広告費を使用すればするほど自社の売り上げが増加します。

そのため本来であれば来院が期待できないような遠方にまで広告が設定されていたり、関連がほとんど無いキーワードで広告が設定されていたりすることがあり、実際の来院は期待できないにも関わらずGoogleなどへの広告費が発生し、さらには業者への支払いも発生していまいます。

このような状況に陥らない様にSEO対策同様、他の業者やコンサルタントにセカンドオピニオンを受けると良いでしょう。

■来院率の向上

言うまでも無くホームページそのものに魅力が無ければ閲覧数が増えても新規患者は増加しません。眼科経営における魅力的なホームページとは来院動機が形成できるサイトを指します。

来院動機の形成には自院の診療の特徴や、クリニック理念、診療方針の記載が必要です。

特に他院と差別化できる治療実績や手術件数などは来院動機の形成に繋がりやすいため豊富な実績をお持ちの先生はしっかりと訴求していただくと良いでしょう。

治療実績以外にも自院ならではの強み=USP(Unique Selling Proposition)を明確にできれば差別化を図ることができ、来院動機の形成に繋がりますので自院の強みを明確にしていただくと良いでしょう。

■最後に

今回は新規患者の獲得についてホームページの強化についてお伝えしました。

まずは自院の新規患者がどのようにして自院を認知したのかを確認し、その上でホームページ経由の新患数を増やすためには閲覧数の増加、来院率の向上いずれが必要なのか見極めていただき、対策を進めていただければと思います。

ホームページは作成するにも運営するにも業者さんの協力が必要となるため費用やスキル、知識面が釣り合っているのかという視点でしっかりと見極めていただければと思います。

ホームページの作成費用の相場についてはこちらもご覧ください。

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